1級建築施工管理技士(一次検定)でおすすめの過去問題集やテキストの紹介をします。一次検定試験の勉強で使用する過去問ってどれを選べはいいの?って迷いますよね。
出版されている参考書や問題集には色々な種類が数多くあるので、実際どの教材を選べば良いのか判断がしづらいところ。
そこでこの記事では!
・ 一次検定試験の過去問やテキストのおすすめはどんな教材?
・ 過去問やテキストを選ぶ時のポイントはどこを意識すればいいの?
・ 過去問やテキストにはどんな種類があるの?金額はいくらぐらい?
など、試験勉強に必須な過去問題集について評判の良い教材をまとめました。自分に合うものや使いやすさも含め参考にしてもらえると嬉しいです。
1級建築施工管理技士(一次検定)|独学の勉強に必要な教材選びのポイント
一次検定試験における教材選びのポイントを紹介したいと思いますが、まず気をつけたいことがあります。
それは・・「過去問題集やテキストはどれも大して変わらない」と思うこと!
試験合格を目指す上で選ぶ過去問やテキストは・・合否を分けるぐらい大事!と言っても過言ではありません。
最近の過去問やテキストは必要最低限の情報は収録されていますが、使い勝手などは実際に使用してみないと分からないことも多いですよね。
私もはじめどれも一緒かな?と思っていましたが、実際に手に取って使ってみると見やすさや理解度が全然違うと気づくことに!
なので大事なのは自分に合った教材を選ぶことが大切です。
1級建築施工管理技士(一次検定)の試験内容や出題傾向を確認
おすすめな過去問やテキストを紹介する前に、実際に受験する一次検定試験の試験内容や出題傾向を確認したいと思います。
試験時間 | 出題数 | 必要解答数 | |
午前の部 | 2時間30分 | 44問 | 36問 |
午後の部 | 2時間 | 28問 | 24問 |
合 計 | 4時間30分 | 72問 | 60問 |
現行の試験では 午前の部の問題が44問、午後の部の問題が28問で合計72問が出題。この中で必須問題と選択問題に分かれていることから必要解答数は60問となります。
注目合格基準に関しては必要解答数の6割(36/60問)以上の正解と、令和3年度から追加された応用能力問題6問のうち4問以上の正解で合格!
1級建築施工管理技士の試験制度に関しては令和3年度(2021)に改正され、出題内容が部分的に変更になってるんですよね。
2021年度より、施工管理技士における試験制度の変更が導入されました。1、2級施工管理技士の技術検定試験は「第1次検定と第2次検定」に再編され、新たに技士補が創設されることに! ・今までとどう変わるの? ・第1次検定と第[…]
なので以前は必要解答数の6割(36/60問)を取れば合格でしたが、現行では応用能力問題も6問中4問正解しないと不合格になります。
一次検定試験の過去問に求められるもの
㊤の説明の通り試験に関しては以前よりも難易度は上がっていると思うので、そこを踏まえて過去問題集やテキスト(参考書)を選ぶことが求められます。
ポイント過去問の選定で大事なのは使いやすさと好み!
一言に過去問と言っても金額の他に書籍のサイズ(B5判やA5判など)や白黒カラー、図解入りなど様々なタイプがあります。
なのでどれが自分に合っているかの選定はとても大事なんですよね。
1級建築施工管に限らずテキスト(参考書)や問題集は人によって好みがわかれます。文字ばかりじゃなく図解で説明されてたり、カラー部分の表示で見やすさがアップ!など。
使いやすさや好みは長期にわたり学習していく上でやる気(モチベーション)に関わってくるのでとても大切なんですよね。
教材選びで必要な4つのポイント
現在発売されている過去問やテキストは数多くの教材があるので、どれを選べば良いのか分からずにとりあえずAmazonで出てきたものを選ぶというのはあるあるです。
ただ先ほども言った通り出版社によって使い勝手や金額も異なります。なので選定に必要なポイントを上げてみました。
【必要ポイント】
① 見やすさ
② 教材の価格
③ 教材の大きさや厚さ
④ 書籍版かkindle版か
他にもいくつかありますが主だったポイントはこの4つ、それぞれを簡単に説明します。
① 見やすさ
一言に見やすさと言っても単に「見やすい」ということだけではありません。「文字の大きさ」「白黒かカラーか」「イラストや図形が入っているか」など、出版構成によって視界的な見え方は全然違ってきます。
② 教材の価格
一般的な価格は2,000円~4,000円ぐらいになりますが、収録されている年度数や解説範囲が多いものは値段が高い傾向なので、ページ数が多い教材は割高になります。
③ 教材の大きさ
一次検定の教材は書籍版だと主にB5判(25.7×18.2㎝)かA5版(21×14.8㎝)が多く、A5版はB5判よりひと回り小さいので持ち運びに便利!さらに解説冊子が科目別に取り外せる分冊形式になっている物もあります。
④ 書籍版/kindle版
教材のほとんどは書籍版ですが最近はkindle版も増ていて、kindle版だとスマホがあれば移動時や通勤時でも勉強できるので便利!値段的にも安いのでお得感はありますね。
その他にも科目ごとのポイント解説があるものや動画(DVD)付きで説明してくれるなど、出版社によって形態はさまざまです。
自分の生活スタイルにあった教材選び
では実際に過去問やテキストを選ぶときに意識したいところはどこか? それは自分の生活スタイルにあった教材を選ぶことです。
資格試験は受験勉強とは違い、仕事しながら勉強するということになります。
仕事はしてなくても家事や育児、その他にも色々な事情があって学習時間の確保が難しい!という人は多いはず。
なので教材選びのポイントは仕事の忙しさなど自分の環境を踏まえて選ぶと失敗しづらいです。
例えば「通勤時間が長いのでそこで勉強したい」や「家事や育児の間のすき間時間を利用したい」など!
現在は数多くの過去問が販売されているのでポイントだけをまとめたものや、持ち運びに便利なサイズのものもあったりするんですよね。
その部分も踏まえて次の章ではタイプ別におすすめな過去問やテキストを紹介していきます。
一次検定(旧学科)試験でおすすめな過去問やテキストをタイプ別に紹介
さていよいよおすすめの教材を紹介したいと思いますが、㊤でも説明した通り現在出版されているものは一次検定(旧学科)試験用だけでもかなりの種類があります。
最近は各出版社ともかなり工夫を凝らした教材が増えたので・・紹介したい商品は多いんですよね。
なので㊤でも説明した通り、タイプ別で過去問とテキストのおすすめを紹介するので、自分の生活スタイルに合ったものを選んで見てください。
① 金額やコスパに重視したおすすめ過去問題集とテキスト
① 総合資格学院
・ 種別:過去問
・ 収録年度:7年分
・ 価格:2,750円 (税込み)
・ タイプ:分野別 (6年分)と年度別 (最新1年分のみ)
・ サイズ:A5版 (21×14.8㎝)
・ ページ数:558ページ
・ 参考ポイント:見やすい2色刷りで持ち運びやすいA5タイプに加え、解説冊子が取り外せる分冊形式なので通勤時などに最適!過去問7年分を収録し図版を多数用いたわかりやすい解説が特徴な過去問です。
1級建築施工管理技士第一次検定問題解説 令和5年度版 /総合資格/総合資格学院
② 市ケ谷出版社
・ 種別:テキスト
・ 価格:3,520円 (税込み)
・ サイズ:B5判 (25.7×18.2㎝)
・ ページ数:376ページ
・ 参考ポイント:よく出題される文章には赤のアンダーライン、重要な用語には赤字で表示してあるのでポイントが一目瞭然!合格に必要な要点がわかりやすく凝縮されたテキストです。
③秀和システム
・ 種別:過去問+テキスト
・ 価格:2,138円(税込み):kindle版(電子書籍)
・ 価格:2,640円(税込み):書籍版 /サイズ:B5判 (25.7×18.2㎝)
・ ページ数:216ページ
・ 参考ポイント:出題傾向の高い問題を厳選し、短時間の学習でもポイントを理解できる直前対策に向いた教材!kindle版対応なので移動や通勤時にスマホ一つで学習、すき間時間も片手で勉強できます。
② 実用性を重視したおすすめ過去問題集とテキスト
① 地域開発研究所
・ 種別:過去問
・ 収録年度:7年分
・ 価格:4,400円 (税込み)
・ タイプ:年度別 (各年度ごとに収録)
・ サイズ:B5判 (25.7×18.2㎝)
・ ページ数:464
・ 参考ポイント:私も使用した過去問で使いやすさや解説内容ともに充実!価格は他の過去問に比べて割高だが、試験合格に必要な知識が凝縮されているので一次検定はこれ一冊で十分な内容になっています。
② GET研究所
・ 種別:テキスト
・ 価格:4,180円(税込)
・ サイズ:B5判 (25.7×18.2㎝)
・ ページ数:732ページ
・ 参考ポイント:単なる参考書ではなく、分野別にまとめられた最新問題解説と無料動画講習を組み合わせた新しい学習システム!解説では図を多用しているため、直感的な理解がしやすいテキストです。
③ オーム社
・ 種別:テキスト+過去問
・ 価格:2,772円(税込み):kindle版(電子書籍)
・ 価格:3,080円(税込み):書籍版 /サイズ:A5版 (21×14.8㎝)
・ ページ数:450ページ
・ 参考ポイント:実戦向けタイプの教材で効率的な学習を可能にする解説と豊富な演習問題がたくさん盛り込まれているのが特徴!kindle版対応なので移動や通勤時、すき間時間もスマホ一つで勉強できます。
③ 効率的に学習したい人におすすめな過去問題集とテキスト
① 日建学院
・ 種別:過去問
・ 収録年度:6年分
・ 価格:1,980×2=3,960円(税込)
・ タイプ:2冊刊行で分野別に6年分を収録
・ サイズ:A5版 (21×14.8㎝)
・ ページ数:①356ページ/②356ページ
・ 参考ポイント:B5版(182×257)より一回り小さいA5判サイズで、さらに2冊に分かれているので持ち運びに便利!各分野別に収録されているので繰り返し学習に最適な過去問です。
② TAC出版
・ 種別:テキスト
・ 価格:3,300円(税込)
・ サイズ:A5版 (21×14.8㎝)
・ ページ数:656ページ
・ 参考ポイント:オールカラー&赤シート対応で豊富なイラスト図解が魅力!さまざまな工夫がされている教材で、合格に直結する知識だけが無駄なく集約されているので取りこぼしが少ないテキストです。
③ 翔泳社
・ 種別:テキスト+過去問
・ 価格:2,178円(税込):kindle版(電子書籍)
・ 価格:2,420円(税込):書籍版 /サイズ:ポケット版 (11.8×18.2㎝)
・ ページ数:304ページ
・ 参考ポイント:kindle版はもとより書籍版もポケットサイズなので持ち運びに便利!学習内容が一目でわかるテキストと過去問が一つになった教材なので、勉強時間があまり取れない人におすすめです。
それぞれ3つのタイプに分けて紹介しましたが、全体的に使いやすさや見やすさにおいても工夫されている教材を選定。(種別とは ①過去問 ②テキスト ③過去問+テキストといったタイプ別のことを指します)
タイプ別による教材の使用ポイント
一番気になる価格について補足すると・・金額の違いは収録内容(ページ数)が多くなると値段が高くなる傾向です。
ポイントkindle版はどれも書籍版より安くなってますが、ポイントだけをまとめた直前対策的な内容になってます。
よく安い教材は内容が薄いと思う人がいますが、決してそんなことはありません。
理由は建築に対する知識のすべてを学ぶわけではないから!
1級建築施工管理技士の一次検定試験は・・全体の6割(解答数60問に対し36点)取れば合格となるので満点を目指す必要はないです。
なのでページ数が多い教材じゃないとダメということはないんですよね。
1級建築施工管理技士(一次検定)の試験合格に必要な勉強法は、こちらの記事で詳しく紹介しているので良ければ見てください。
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なので試験に必要な要点だけをまとめている教材でも十分に合格できます!
ここら辺は生活スタイルということだけではなく好みによって違うので、その部分も含めて選定してもらえればと思います。
一次検定試験の勉強にテキスト(参考書)って必要?を解説
ここまで過去問とテキストのおすすめ教材を紹介してきましたが・・テキストにつしては「そもそも必要か?」という声があるので説明していきます。
よく1級建築施工管理技士の一次検定試験は過去問だけで合格できる!と言ったサイトやブログを多く見かけることが多いです。
なのでテキストは必要ないのでは?と思っている人が多いとは思いますが・・結論から言うとテキストは必要ありません。
もちろん絶対というわけではありませんが、ポイントは仕事しながらの学習になるのでテキストをガッツリやり込む時間は取りづらいんですよね。
ここに関しての具体的な理由や時間が無い中でのスケジュール計画、勉強時間の目安なども紹介しているので良ければ見てください。
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時間に余裕がある方や問題集だけでは理解しにくいという方にはもちろんおすすめです。実際テキストで学んでから過去問をやると理解度が全然違うのは事実!
ただ一番大事なのは時間が無い中でいかに効率よく学び合格できるか!なので、テキストはわからないときだけ使用するというスタイルを推奨してます。
何度も言ってますが、学習スタイルや勉強時間の確保は人によって違います。なので自分に合った勉強法で臨むのが一番ベスト!
人によって予算の兼ね合いもあると思うので、金額によって決める!というのも全然ありかと。
過去問やテキストにつしてはあくまでも自分に合った教材を選ぶことが一番大切です。
一次検定試験でおすすめの過去問題集やテキストのまとめ
1級建築施工管理技士(一次検定)の過去問題集やテキストのおすすめを紹介してきましたが、資格試験における教材選びは合否を分けることに繋がるぐらい大事!
㊤でも紹介した通り「一度使って終わり」というものではないので、どこまでいっても学習意欲をアップさせるものにしたいですね。
ただどれにしようかと時間をかけて迷うのは避けたいので、この記事を参考にして自分に合った教材を見つけてもらえれば幸いです。
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