1級建築施工管理技士における一次検定、二次検定試験の受験資格について紹介します。施工管理技士の受験資格には実務経験年数が絡んでくるので分かりづらいですよね。
中卒から大卒までの学歴や専門分野の指定学科を卒業しているかで受験できる資格年数が変わってくるので、自分はクリアしてる?後何年かかる?など把握してない方も多いかと!
そこでこの記事では!
・ 一次検定と二次検定試験の受験資格の概要は?
・ 卒業した学歴でどれくらい受験資格は変わるの?
・ 建築指定学科とそれ以外の学科だと資格年数はどう変わるの?
など、1級建築施工管理技士の受験資格についてまとめました。他にも1級建築施工管理技士に関連する記事をいくつか紹介しているので、最後まで読んでもらえたら嬉しいです。
令和5年度(2023) 1級建築施工管理技士(一次・二次検定)の受験資格の基本情報を確認
1級建築施工管理技士の受験資格の基本情報を紹介していきますが、大きく分けると中卒~大卒などの一般学歴とそれ以外で認められた資格によって分けられます。
メモ一般学歴の中で「指定学科」か「指定学科以外」によっても必要経験年数が変わる
なので2級以上に必要経験年数がかかり、かつ一定の指導監督的実務経験も求められるんですよね。ちなみに一級建築士の資格取得者は一次検定が免除されるので二次検定からの受験になります。
新規受検申込者に必要な受験資格の学歴や資格区分
まず1級建築施工管理技士の学歴や資格区分にはどういうものがあるか確認します。
【最終学歴】
・ 大学 (4年生)
・ 短期大学 (2年生)
・ 高等学校(中高一貫校 含む)
・ 専門学校 (高度専門士)
・ 専門学校 (専門士)
・ 専門学校 (専門課程)
・ 高等専門学校 (5年制)
・ その他 (学歴問わず)
【資格】
・ 二級建築士試験合格者
・ 2級建築施工管理技術検定 (二次検定合格者)
専門学校に関しては修行年数に応じた称号により「高度専門士 / 専門士 / 専門課程」と分かれています。(文部科学大臣が認定した課程の修了者)
補足どの称号かは卒業証明書に記載されてるか、わからない場合は直接学校へ問い合わせする。
それぞれ願書提出時に必要書類として卒業証明書の提出が義務付けられています。
試験の申し込みから合格発表までの流れなど 試験日程のまとめ記事も紹介してるので良ければ見てください。
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令和5年度(2023) 一次・二次検定試験の受験資格に必要な学歴別の実務経験年数を紹介
次に建築施工管理に関する実務経験年数を確認します。
自分の最終学歴や建築に関連する専攻課程(指定学科)を経ているかどうかで受験資格が変わってくるので、自分はどこに当てはまっているかはとても大事なポイントとです。しっかりチェックしてみてください。
●学歴や指定学科別による実務経験年数
学歴 | 必要年数 (指定学科) | 必要年数 (指定学科以外) |
・大学 ・専門学校の「高度専門士」 |
卒業後3年以上の実務経験を有する者 1年以上の指導監督的実務経験を含む |
卒業後4年6ヶ月以上の実務経験を有する者 1年以上の指導監督的実務経験を含む |
・短期大学 ・5年制高等専門学校 ・専門学校の「専門士」 |
卒業後5年以上の実務経験を有する者 1年以上の指導監督的実務経験を含む |
卒業後7年6ヶ月以上の実務経験を有する者 1年以上の指導監督的実務経験を含む |
・高等学校(中高一貫校 含む) ・専門学校の「専門課程」 |
卒業後10年以上の実務経験を有する者 1年以上の指導監督的実務経験を含む |
卒業後11年6ヶ月以上の実務経験を有する者 1年以上の指導監督的実務経験を含む |
指定学科に関しては建築に関連する課程を修了していると実務経験年数が短くなります。(指定学科に関する詳細については こちら を参照してください)
●資格や学歴別による実務経験年数
資格または学歴 | 必要年数 |
・二級建築士試験合格者 | 合格後5年以上の実務経験を有する者 1年以上の指導監督的実務経験を含む |
・2級建築施工管理技術検定 二次検定合格者 | 合格後5年以上の実務経験を有する者 1年以上の指導監督的実務経験を含む |
・その他 (学歴を問わず) | 15年以上の実務経験を有する者 1年以上の指導監督的実務経験を含む |
※令和2年度までは実地試験
実務経験として認められる工事種別や工事内容は こちら を参照してください。
●2級建築施工管理技術検定 二次検定合格後、実務経験が5年未満の者
学歴 | 必要年数 (指定学科) | 必要年数 (指定学科以外) |
・短期大学 ・5年制高等専門学校 ・専門学校の「専門士」 |
卒業後5年以上の実務経験を有する者 1年以上の指導監督的実務経験を含む |
卒業後9年以上の実務経験を有する者 1年以上の指導監督的実務経験を含む |
・高等学校(中高一貫校 含む) ・専門学校の「専門課程」 |
卒業後9年以上の実務経験を有する者 1年以上の指導監督的実務経験を含む |
卒業後10年6ヶ月以上の実務経験を有する者 1年以上の指導監督的実務経験を含む |
※令和2年度までは実地試験
●2級建築施工管理技術検定 二次検定合格者 (その他)
資格または学歴 | 必要年数 |
・その他 (学歴を問わず) | 14年以上の実務経験を有する者 1年以上の指導監督的実務経験を含む |
・一次検定のみ受験可能 | 実務経験年数は問わず |
※令和2年度までは実地試験
詳しい受検資格や提出書類等の詳細は こちら を参照してください。
試験制度の緩和における受験資格の活用方法
ここまで実務経験年数における受験資格を紹介してきましたが、1級建築施工管理技士は条件さえ満たしていれば2級を飛ばしていきなり受験することもできます。
例えば高卒の指定学科以外なら卒業後10年6ヶ月以上の実務経験が必要となるので、かなりの年月がかかりますよね。ここで活用したいのが技士補の資格!
ポイント1級建築施工管理技士の一次検定合格者には「技士補」の資格が与えられる
令和3年度(2021)より施工管理技士における試験制度が変更(緩和)され、1級の「一次検定のみ」なら 2級の二次検定を合格した翌年から受験できることになったんですよね!
1級建築施工管理技士の受験資格を含めた試験制度の変更(緩和)や技士補についてはこちらで詳しく紹介してます。
2021年度より、施工管理技士における試験制度の変更が導入されました。1、2級施工管理技士の技術検定試験は「第1次検定と第2次検定」に再編され、新たに技士補が創設されることに! ・今までとどう変わるの? ・第1次検定と第[…]
なので自分の最終学歴によっては2級合格から1級の一次検定のみを受験して技士補になり、その後 実務経験を経て二次検定に挑戦するという最短ルートも可能です。
こちらで紹介した受験資格の内容をよく把握してもらい、効率的な受験スタイルを考えてみてください。
令和5年度(2023) 1級建築施工管理技士の関連記事の紹介
他にも1級建築施工管理技士の関連記事を紹介してるので良ければ見てください。
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